占いが当たる秘密として、確証デバイスということがあります。デバイスというのは偏りを表しますので、確証していることに偏りがあることを意味するのが確証デバイスです。確証デバイスにより、客観性を失わせている場合は、十分に注意をした方が良いでしょう。自分の思い込みはとても怖いものですので、鑑定の場では客観的な意見を取り入れましょう。
確証デバイス!自分に都合が良い情報のみを抽出してしまう状態
占いが当たっているように感じる一つの要因が確証デバイスによる心理的な影響です。確証デバイスとは、自分に都合の良い情報のみを取り出してしまう状態です。自分の都合の良い情報だけを取り出そうとするので、当たっているように感じるのでしょう。
依頼者が一度正しいと思い込んでいるもののみを信じ込ませて、都合の悪い情報を排除するということです。鑑定する人が意識的に確証デバイスを利用して、主張が正しいと信じ込まれることもあります。しかし、確証デバイスを依頼者が意識しているのかどうかは分かりませんが、確証デバイスによって正しいと思い込んでいる節があります。
依頼者がすでにバイアスがかかっている状態になっていることは珍しいことではありません。鑑定に来る時には、ある一定の答えを補強してほしいと思っていることがあります。たとえば、依頼者がもうすでにAという答えを欲していて、鑑定する人にAという結果を言ってほしいと思っています。
誰かに相談する時に、相談するように見えても、もう自分の中で答えを出していることがあるのではないでしょうか。そういう場合に鑑定する人は、依頼者が求める答えをプッシュしてほしいと思っているのでしょう。依頼者が答えを出したことについて後押ししてほしいが故に、誰かに相談しに行くのです。
その時に、相談者が違う答えを提示した場合は、その答えに対して無視を決め込むことになるのでしょう。自分が求めている答えと違う場合は、別の人に相談して、自分と共感してくれるまで相談し続けます。いわば、確証デバイスによって、共感してくれるまで相談しに行くということです。
自分の考えは間違っているのか?批判的になることも大事!
確証デバイスにより、自分に都合の良い情報だけを抽出することは、決して悪いことだらけではありません。自分が前向きに行動したい時に、それを妨げるような意見を言ってくる人を無視して、前向きなアドバイスをくれる人の忠告を聞けば、次第に前向きになってきます。自分のために良いことだけを信じるというのは、確証デバイスに他なりませんが、それでうまく行くことがあるでしょう。
しかし、自分の考えだけにとらわれるのは、良いこととは限りません。自分の考えだけが正しいということは、一般的にあり得ないからです。客観的なアドバイスを求める場合は、自分に共感してくれるアドバイスだけでなく、自分に批判的なアドバイスについても聞いておいたほうが成功する可能性が高まります。
占いに関しては当たるか当たらないかということではないので、そのアドバイスをどのように行動につなげていくのかが大事です。良いことだけではないはずですので、自分の考えが間違っているのかどうかをいったん疑ってみてください。疑った上で自分の考えが正しい場合は、それを実行に移してみてください。
とくに、自分の身の回りで運気が下がっている場合は、自分の考えにとらわれ過ぎないようにしましょう。自分の考えにとらわれ過ぎているからこそ、運気が下がっていることもあり得ます。運気が下がっている時だからこそ、鑑定する人の客観的なアドバイスにも耳を傾けてください。